ラパス空港の高山病対策ガイド|標高4,000m級の街で気をつけたいこと

南米

ボリビアのラパス(エルアルト空港は標高約4,000m、市街地でも約3,600m前後)は、世界でも屈指の「高地にある街」です。旅行の楽しみが大きい一方で、多くの人が気になるのが高山病(ではないでしょうか。

結論から言うと、ラパスで高山病を完全に避ける方法はありませんが、渡航前の準備と到着後の過ごし方次第でリスクを抑えたり、症状が出たときに落ち着いて対処したりすることはできます。この記事では、筆者がラパスを訪れた際の体験も交えながら、渡航前にできる準備、到着後の初日の過ごし方、症状が出た場合の対処法を整理します。

なお、本記事は健康・医療に関する一般的な情報の整理であり、医学的な診断や治療方針を示すものではありません。持病がある方や不安が大きい方は、渡航前に必ず医師や海外旅行保険のサポート窓口に相談してください。

この記事を書いている筆者の前提条件

  • 訪問時期: 本記事は筆者が実際にラパスを訪れた際の体験をもとにしています(訪問時期・体調・年齢等の条件により感じ方は異なります)
  • 筆者はもともと高地の経験がほとんどありませんでした。一度富士登山をした時は頂上付近で少し高山病のような症状になりました。
  • 高山病の出方・重さには個人差が大きいため、本記事の内容がすべての人に当てはまるわけではない点をご了承ください

エルアルト空港の基本的な施設情報については、ボリビア、ラパスのエルアルト国際空港について解説!(市内アクセス、施設など)でまとめているので、初めての方はあわせて確認してみてください。

高山病とは?なぜラパスで起きやすいのか

高山病は、標高が高く酸素が薄い環境に体が慣れないうちに起こる体調不良の総称です。一般的には標高2,500m前後から発症のリスクが出てくると言われており、ラパス・エルアルトはそれをはるかに超える標高にあるため、多くの旅行者が何らかの症状を経験しやすい土地と言えます。

代表的な初期症状は次のようなものです。

症状の重さ 主な症状の例 目安の対応
軽度 頭痛、軽い息切れ、だるさ、食欲不振 安静にして様子を見る、水分補給
中度 強い頭痛、吐き気、めまい、睡眠の質の低下 無理に行動せず休む、症状が続く場合は医療機関へ相談
重度 呼吸困難、意識がぼんやりする、歩行がふらつく等 すぐに医療機関を受診する、状況によっては標高を下げることも検討

※この分類はあくまで一般的な目安です。感じ方には個人差があるため、「軽い」と思っても違和感が続く場合は無理をしないようにしましょう。

筆者の場合は到着時点では特に症状的なものはありませんでしたが、少し空気が薄い感じはしました。この感覚は予防薬を服用しながらもつづいていました。

渡航前にできる対策

体調を整えておく

出発前に極端な寝不足や体調不良の状態を作らないことは、基本的ながら大切なポイントです。長距離フライトで疲労が溜まった状態のままラパスへ入ると、高山病の症状を感じやすくなる可能性があります。

医師に事前相談する

高山病の予防や症状緩和のために処方薬については、必要性や服用方法を含めて自己判断せず、渡航前に医師に相談することを強くおすすめします。持病がある方や普段服用中の薬がある方は特に、事前の相談が安心材料になります。私はトラベルクリニックに相談してダイアモックスをもらいました。

海外旅行保険への加入を検討する

高山病の症状が強く出て現地の医療機関を受診することになった場合、対応してくれる海外旅行保険に加入しているかどうかで安心感が大きく変わります。ラパスのように医療体制の事情が日本と異なる土地では、保険のサポートデスク(日本語対応の有無等)も確認しておくと良いでしょう。

 

到着後、初日の過ごし方

到着直後は行動を詰め込みすぎない

エルアルト空港に到着してすぐに観光や長時間の移動を詰め込むのは、体への負担が大きくなりがちです。可能であれば到着日はホテルでゆっくり過ごす、行動範囲を広げすぎないなど、体を慣らす時間を意識的に作ることをおすすめします。空港から市街地への移動方法についてはボリビア、ラパス(エルアルト)空港から市内への行き方完全ガイド|タクシー・バス・ロープウェイを徹底比較!!でも触れているので、移動中の過ごし方の参考にしてみてください。

水分補給とアルコール・カフェインの扱い

高地では脱水になりやすいと言われているため、こまめな水分補給を意識すると良いでしょう。到着当日はアルコールの摂取を控えめにする、という考え方も広く言われています(体質・体調による部分もあるため、絶対的な決まりというより一つの目安として捉えてください)。私も最初の数日はアルコールを控えるようにしました。

無理をしない、を最優先にする

「せっかく来たのだから」と予定を詰め込みたくなる気持ちはよく分かりますが、初日〜2日目は特に体の様子を優先することをおすすめします。

症状が出た場合の対処法

軽い頭痛やだるさ程度であれば、安静・水分補給・睡眠で回復に向かうことが多いとされています。ただし、次のような場合は無理をせず医療機関への相談を検討してください。

  • 症状が数日経っても改善しない、あるいは悪化している
  • 呼吸が苦しい、意識がぼんやりする等、明らかに普段と違う強い症状がある
  • 歩行がふらつく等、日常生活に支障が出ている

現地の病院・クリニックの情報は変わる可能性があるため、本記事では特定の施設名は記載していません。宿泊先のスタッフに相談する、加入している海外旅行保険のサポートデスクに連絡する、といった方法で案内してもらうのが現実的な選択肢になります。

注意点・落とし穴

  • 高山病の出方には大きな個人差があります。「若いから」「体力に自信があるから」といった理由だけで油断せず、誰にでも起こり得るものとして備えておくと安心です
  • 本記事の内容は筆者が訪問した時点での体験・一般的に言われている情報の整理であり、最新の医療情報や現地事情は変わっている可能性があります。渡航前に必ず最新情報や医師の見解もあわせて確認してください
  • 「これをすれば絶対に高山病にならない」という方法は本記事では紹介していません。あくまでリスクを抑える・症状に落ち着いて対処するための考え方としてご活用ください

こんな人におすすめ/向いていない人

  • おすすめ: 初めて高地を訪れる方、高山病について何を準備すればよいか分からず不安な方
  • 向いていない人向けの注意: 心臓や呼吸器に持病がある方、高地での体調に強い不安がある方は、本記事のような一般向け情報だけで判断せず、必ず事前に医師へ相談したうえで渡航を検討してください

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ボリビア旅行、特にラパスは魅力的な街ですが、標高の高さという特有の事情があります。無理のない範囲で、安心して旅行を楽しむための参考にしていただければ幸いです。

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